金融機関の口座と「押し貸し」

f:id:hibisaiji:20200603162821p:plain

新型コロナウイルス感染症対策の一環で、特別定額給付金が支払われる(納めた税金の一部が戻ってくる)ことになりました。

→[特別定額給付金:総務省]

申請する時「振込先口座」を記入する必要があります。
また、特別定額給付金に限らず、振込や引き落としのために「口座」を誰か(電気、ガス、水道、新聞、NHKなど)に伝えることがあります。
信用できる相手だから、と、あまり注意しないで記入すると、ひどい目に会うかもしれません。
その一例が「押し貸し」です。
押し貸し」とは、「相手の銀行等の口座に、相手の了解なしに勝手に入金し利息の支払いを要求する手口(行為)」のことだそうです。
→[Q5 銀行口座に身に覚えのないお金が振り込まれていました。どう対処したらよいですか? 愛知県警察]

特別定額給付金で申請書に書いた情報があれば、「押し貸し」ができてしまいます。
郵送した申請書(紙)が用済み後、シュレッダー等で他人がみることができないように処分されれば良いですが、マイナンバーカードと口座が結びつくと、神奈川県庁の事例にあるように、個人情報が入ったHDDを売却されたり、ウイルスに感染したり、ハッカーに侵入されて、第三者に口座情報が漏れると、悪用される危険性があります。
誰かに伝える口座は振込・引落専用の口座にするとか、一工夫が必要です。