個人情報漏洩の危険性(2021.1.25 埼玉県)

個人情報(機密情報)を電子データ(IT)化すると、紙に比べ、漏洩の危険性が格段に高まります。

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漏洩原因は沢山ありますが、多くは次の2種類に大別されます。

(1)盗まれた。…ハッキングなど。
(2)うっかりミス。…媒体のデータ消去を確認せずに廃棄(神奈川県)。USBメモリやパソコンを置き忘れたり無くしたり。操作を誤った{埼玉県(*)}。

ITは、不慣れな人が操作すると、誤りを起こしやすいです。
スマホでも、予期せぬ画面が出て困惑するケースがあります。
ITにある程度慣れた人でも誤操作を起こすことがあります。
誤操作をしても極力情報が漏洩しないような仕組み、仕掛けを考えて実施していると思います。

2021年1月25日の埼玉県の例でも、「複数でチェックをするなど、再発防止に努める」そうです。

しかし、ルールで「複数でチェックをする」と決めていても、「今回に限り忘れた」という釈明を聞くことがあります。

それほどIT化した個人情報(機密情報)は漏洩を防ぐのが難しいです。

マイナンバーが全国で使われるようになると、中にはITに不慣れな人が操作せざるを得ない自治体があるかもしれません。
あるいは、ITに熟知した人が操作するとしても、うっかりミスが発生する危険性が全国に広がります。

できる限り個人情報(機密情報)のIT化は避けるのが得策です。
「紙は不便、合理的ではない、面倒、時間がかかる」という声を聴きます。その通りです。しかし、便利になればなるほど危険性も増します。

 

*: 埼玉県 コロナ感染者の名前をホームページに掲載し謝罪 2021年1月26日

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210126/k10012833411000.html